「ABCラーメン」
中央区銀座3-5-5
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅徒歩2分
銀座松屋前のビルの地下にあるラーメン店。元フランス料理のシェフがオーナーということで、期待値が高い。注文したのは、店の看板メニューだというマージャンメン。スープは、鶏、豚ガラ、胡麻をベースとして数種類の薬味が加えられている。マイルドなコクがあってとても美味しい。担々麺のスープに近い味だけれど、旨味が加えられているといったイメージ。麺は中太ちぢれ麺。コシが強く、ちぢれがスープと絡んでなかなか美味しい。具はひき肉、チャーシュー、キャベツ、かいわれ大根。トッピングで味玉も追加した。キャベツ、かいわれ大根が入っているあたり、オーソドックスなラーメンと一線を画そうという姿勢を伺うことができる。総じて完成度の高い一杯だと思う。また来よう、評価は5点満点で4。
「ラーメン二郎 池袋東口店」
豊島区南池袋2-27-17
各線池袋駅徒歩3分
三田に本店を構える「ラーメン二郎 三田本店」の数多くある暖簾分けの一つ。池袋東口店には初めて足を運んだ。この日注文したのはラーメン。濃厚な豚骨しょうゆスープ、コシのある極太麺、麺の量300グラムという豪快なボリューム、期待通り二郎系の醍醐味を堪能できた。あえて僕の二郎ホーム店である松戸店と比較すると、個人的には、①スープの脂っこさが控え目で、池袋東口店の方が好き、②麺はもちもち感が強すぎて、松戸店の方が好き、③トッピングでわざわざ増量した野菜はほぼ全てもやしで、キャベツが多く含まれる松戸店の方が好き、という感想。総合的に松戸店の方が好みだけれど、十分に及第点なので、5点満点で4。
「谷ラーメン」
千代田区丸の内3-6-8
各線有楽町駅徒歩2分
ずっと前から気になっていた有楽町駅ガード下の老舗店に初めて足を運んだ。1967年創業とのこと、古びた看板、暖簾かなり期待していた。注文したのはメンマラーメン。「さぶちゃん」同様、いわゆる東京ラーメンだ。スープは豚骨、鶏ガラをベースとした醤油味。透明感のあるスープで、とてもあっさりしている。麺は中太ちぢれ麺。具はチャーシューにのり、味付の濃いメンマに薬味ネギとシンプル。こう淡々と書いているように、スープ、麺、具ともにインパクトが全くないけれど、これがこの店の特徴なんだろう。こってりしたラーメンに食傷気味の時、二日酔いの時、そんな時にぴったりのラーメンだと思う。評価は5点満点で3。
「青葉 新宿御苑店」
新宿区新宿1-31-3
東京メトロ丸の内線新宿御苑駅徒歩3分
「青葉 北千住マルイ店」に引き続いての訪問。注文したのは、特製つけ麺。こちらの店も北千住マルイ店同様、麺、スープとも文句なしの美味しさだった。何よりも、両者の相性がいい。期待通りの味で、5点満点で5。
「みそつけ麺 めん弥」
武蔵野市吉祥寺本町1-31-4
JR中央線吉祥寺駅徒歩3分
吉祥寺の風俗街の奥にあるつけ麺専門店。やや古めかしい作りで、店内はカウンター席のみ、泉谷しげる似の店主1人で切り盛りしているようだった。この日注文したのは、辛みそつけ麺。オーダー後数分してまずは麺のみ出され、店主から「まずは麺だけ2～3本味わって」と言われる。中太で少し平たい麺は、確かに小麦の味わいが深くなかなか。つけダレは、鶏ガラ、魚介系のダブルスープをベースとした味噌味。唐辛子も加えられていて、なかなか美味しい。麺との絡みもいいと思う。ただ、具の味玉、チャーシューは特徴もなく平凡な味わいだった。総じて結構気に入った。機会があればまた訪れたいということで、評価は5点満点で4。
つけ麺を発案したという超有名店を訪問。
「大勝軒 池袋店」
豊島区東池袋4-28-3」
東京メトロ有楽町線東池袋駅徒歩5分
この店の店主山岸一雄氏が、今やラーメンのオーソドックスなスタイルとなったつけ麺を発案したのは有名な話であり、今日では暖簾分けを許された「大勝軒」と冠を付ける店が全国に数多くある。ラーメン好きを標榜するなら、間違いなく一生に一度は足を運ぶ店だ。この日僕が注文したのは、特製もりそば。元祖ということで当然期待をしていたのだが、残念ながら裏切られる格好になってしまった。つけ汁はトンコツ、豚足、鶏ガラ、鶏挽肉、煮干し、サバ節、昆布など色々な素材がベースとなった醤油ダレで、甘みに酸味と辛味が加えられていて、少し薄味ながらもなかなか美味しい。対照的に、全く僕の口に合わなかったのが、麺だ。中太のストレート麺で、260グラムとボリューム満点だけれど、あまりにも柔らかすぎる。歯ごたえ、コシが全くなく、なんかこう麺的なものを口に押し込んでいくイメージ。量が多いこと、次第にスープが薄まっていくこともあって、最後の方には箸を進めるが嫌になった程だ。加えて、小汚い店だと思って店内を見渡してみると、何匹ものゴキブリが壁を這っていた。不潔極まりない飲食店にあるまじき光景だと思って目を疑った。
この日も長い行列ができていて、きっと老舗有名店として鳴らしているのだろうけれど、僕は全く評価できない。二度と行くまいと思った。評価は5点満点で1。
多くの雑誌で取り上げられる、松戸の有名ラーメン店に初訪問。
「麺屋嘉夢蔵」
松戸市稔台63-19
新京成線稔台駅徒歩5分
いわゆる「スローフード」を提唱する店で、化学調味料や発酵調味料を一切しようしないという。注文したのは、太平つけ麺。この店は「細麺」、「太麺」、「平麺」の3種類の麺を選べるようになっていて、「太麺」、「平麺」を半分ずつ楽しむことができる一品だ。スープは、カツオ節、サバ節をベースに豚肉、生姜が加えられた魚介醤油系。どちらかというとあっさりしている印象で、うどんの出汁に似ている。最大の特徴は、何といっても麺、特に「平麺」。幅3cmはあろうかという麺は完全にラーメンの麺の域を超えていて、独特の食感。小麦の味がはっきりとよく分かる。具は、チンゲンサイ、玉子焼き、かまぼこ、メンマ、ネギ、チャーシューが別皿に盛られてくる。玉子焼きはなかなかスープにマッチして、面白い。全体的にとても独創的だけれど、店のおかみさんが食べ方の指導をしてきたり、少し奇を衒い過ぎているのではないかと思った。5点満点で3。
吉祥寺の独創的なラーメン屋に行った。
「らあめん 一二三」
武蔵野市吉祥寺北町1-10-22
JR中央線吉祥寺駅徒歩10分
雑誌などによく紹介されている店なので、足を運んでみた。店名を示す看板がなく、なかなか場所が分かりにくい。店内は少し薄暗くなっていて、落ち着いた雰囲気だった。この日僕が注文したのは、笹ねぎそば。まずは、スープがとても特徴的だった。各種の魚節や煮干、昆布を使った出汁がベースとなった醤油味で、鶏がらなどの動物系の風味もアクセントとして加えられていて、かなり奥行きのある味わいに仕上がっている。例えるなら、日本蕎麦のツユといわゆるラーメンスープを足して2で割ったよう。このスープにマッチするように麺もオリジナル。極細でありながらとてもコシが強い。どうやらそば粉が練りこまれているらしく、歯応えがある。そして、具も他にあまり例をみないもので、チャーシュー、メンマ、白髪ネギといった定番に加えて、茎ワカメ。この茎ワカメもスープとよく合っていた。これら、スープ、麺、具の3要素全て独創的で、他の店で味わったことがない1杯に仕上がっていた。店長の接客態度も素晴らしく、是非また行きたいと思った。最近満点ばかりつけているような気がするけれど、この店も5点満点で5。
ラーメンブームの火付け役でもある超有名店「麺屋武蔵」の支店に行った。
「麺屋武蔵 虎洞」
武蔵野市吉祥寺本町1-1-7
JR中央線吉祥寺駅徒歩3分
新宿の「麺屋武蔵」、御徒町の「麺屋武蔵 武骨」に引き続き、3軒目の武蔵訪問。先の2軒共に気に入っているので、かなり楽しみにしていた。注文したのは、味玉らーめん。スープ魚介系の香りが効いていて、醤油味。かなりこってりしていて、表面には脂の層ができている。味は濃い目。麺は、その他の武蔵でお馴染みの極太ではなく、中細のストレート。コシがあり、食感が良かった。スープによくマッチしている。具はチャーシュー、味玉に加えて、アクセントとして揚げ玉、ガリ。揚げ玉のサクサクとした食感が良く、また、ガリは最初は入っていることに気付かない程にまるで存在感を感じないのだが、後になって風味が効いてくる。味に変化があって面白い。やはり麺屋武蔵は相当に高いレベル。必ずまた足を運ぶだろう。5点満点で5。
九段下にある有名ラーメン店を久しぶりに訪問。
「斑鳩 九段」
千代田区九段北1-9-12
各線九段下駅徒歩5分
いつもはオーソドックスならー麺を頼むのだけれど、この日は少し気分を変えて油そばを注文。この1杯は僕のラーメン人生に大きなインパクトを与えることになった。スープがなく、その変わりにこってりと油が麺に絡めてあるラーメンを「油そば」と呼ぶのだけれど、斑鳩のそれは僕が今まで体験したことのない味だった。一言で言うと、極めてまずい。生まれて初めてラーメンを完食せずに残してしまった。味付けが大量の鰹節でしてあり、それがこってりとした油、中細ちぢれ麺と絶妙に絡み合い、極めて不愉快な味のハーモニーを生み出している。粉上の鰹節と麺の食感が良くない上に、魚臭さ、油っこさに辟易した。作っている側は試食なり何なりをしてまずいと思わなかったのか、心底不思議に思った。らー麺はかなり高いレベルにあるのに、ギャップも大きい。5点満点で1を付けざるを得ない。
